
場所は、かつて利根川児童館があった場所です。
自転車で行ける距離なのでサイクリングがてら。東風に乗って飛ぶように走って着いてしまいました。

受付というか案内所で資料をもらうと、数人集まったところで随時説明が始まります。
発掘現場に降りてみます。

手前の大きな丸が、昔の井戸の跡。
小さな丸は、お墓の跡だそうで、昔の人の人骨が見つかるそうです。
室町時代とか説明してくれてた気がします。
歴史が大苦手なので、見当が付かないしはっきり覚えてない(爆)

反対側を見るとこんな感じ。

この部分。デコボコなのと砂に覆われているのが分かります。
おそらく、かつてここで洪水が起き、昔の人が歩いた足跡を川砂がパッキングしたんだろうという説明でした。
洪水後すぐにこの上に築堤されたんだろうと。

こんな風に土器が出土するそうです。
これは取らずに展示用になっています。

今回、旧堤防を別の方向からスライスして調べたようです。
すると、単純に山のような土手が続いているわけじゃなく、複数の盛り土がされていて、工区を手分けして土手を作っていったんじゃないかという説明でした。
かつてここにあった利根川児童館は、大昔の利根川旧堤防の上に建っていたんですね。
桜がわずかにその名残をとどめています。

断面からは、かつての洪水の跡まで見ることが出来ます。
この白い部分は、洪水によって川から運ばれた砂です。

かなり深く掘ったように見えますが、さっきの洪水跡の砂は、ここからさらに2mくらい下に埋まってるだろうという説明でした。
ちょうどこの利根川児童館があった高台を降りたところにある水田の高さが同じくらいとか。
昔の人が作ったこの旧堤防。土からは古代の埴輪なども見つかるそうで、おそらくこのあたりにあった古墳などを崩してその土を運んだり、個人の田んぼの土を幕府が買い取って使ったんだろうという説明でした。

これは今日の見学会で見た場所の見取り図です。
よほど洪水が起きやすい場所だったのか、二重堤防になっていたようです。

現場の横のプレハブは、ちょっとした資料館になっていて、今回の発掘調査で出土した物が並べられていました。
これはお墓跡の近くに建っていたと思われる印塔の名残。

こういった食器や土器などが出土。
かわらけ とかいう使い捨てのお皿もかなり見つかったようです。
食事に使うというよりも、儀式や行事に使う素焼きの小さなお皿です。
かつてここに村があったことを物語っています。
今回一番印象に残ったのは、洪水の砂でパッキングされて保存された昔の人の足跡ですね👣
あれほど深くデコボコになるんですから、おそらく大雨が降って慌てながら歩き回った跡なのかも知れません。
どんな昔の服装で、どんな言葉を喋りながら暮らしていたのか、思いをはせてしまいました(´・ω・)
11時過ぎ。見学が終わり、自転車に乗って帰り道へ。

見学会での説明の後に改めて登った現在の最新の利根川堤防。
やはり規模も強度も桁違いですね。
川の高さは昔からほとんど変わっていないとのことで、改めて堤防の重要性を感じました!
帰り道は向かい風で大変でしたが、お昼を食べてすぐ午後からの仕事に取り組みました✊
夕方は畑をやって、濃い1日でした(^ω^)
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